歯の矯正をしていることが他の人に分からない、手入れがしやすいといったメリットの多いマウスピース矯正。世界中でも多く利用されている方法ですが、気になるのがかかる費用ではないでしょうか。そこで今回はマウスピース矯正を考えている方のために、必要となる矯正費用について詳しくご紹介します。

マウスピース矯正に必要となる期間は2~3年

マウスピース矯正をしたいと考えた場合、まずどれぐらいの期間治療を行っていくのかによっても費用が変わってきます。歯の矯正についても、歯を抜かずに済む場合もあれば、歯を抜かなければ矯正が難しいこともあります。さらにマウスピースはワイヤー型と違って、食べかすがつきにくいというメリットはありますが、手入れが十分でないとマウスピースと口腔内の間で菌が繁殖しやすくなります。そのため定期的な歯や口腔内のクリーニングが必要です。軽度な矯正の場合は1~2年程度で矯正が可能なこともありますが、歯全体を矯正したいと考えているのなら2~3年は必要となります。その間にマウスピースの調整で通院が必要となりますので、トータルでどれぐらい費用が必要になるのか、きちんと相談しておきましょう。

軽度の矯正とフルでの矯正では大きく金額が変わる

マウスピース矯正の場合、部分的な矯正をする場合と歯列全体を矯正する場合、どちらも同じようにマウスピースを使用します。つまり最初にマウスピースを作成するための検査や作成費用は同じように必要ということです。価格が変わるのは、矯正にかかる日数の多さに加え、マウスピースを矯正のステップに合わせて交換する必要があるためです。ただしインビザラインは最初にマウスピースを作成する際、最終的な矯正の形に合わせてマウスピースの型を細かく作成しています。そのため歯形は1回だけレントゲン撮影などをすれば終了です。また調整も2~3ヶ月ごとで、マウスピース交換の時期も最初に分かりますので、費用の支払計画も立てやすくなります。

軽度の矯正をしてからフルの矯正にステップアップする方法もある

インビザライン以外のマウスピース矯正をする場合、矯正のステップに合わせて、その都度歯形を取ってマウスピースを作成する必要があります。そうなると費用がかかることに加え、調整なども必要になるので通院回数が増えてしまいます。そのためある程度軽度な矯正を先にしてからマウスピース矯正に移行する方法をとっている歯科もあります。そうすると多少なりとも費用が抑えられますので、費用面で不安がある場合には事前に矯正の計画をきちんと話し合うようにしましょう。

マウスピース矯正にかかる費用はフルで80万円から100万円

マウスピース矯正は、矯正をしていることが周りに分からないメリットや、ワイヤーなどで口腔内を傷つけたりすることがほぼないといったメリットがありますが、ワイヤー矯正と同じように長期間の治療や定期的な調整が必要となる矯正方法です。マウスピースは一人一人の歯の形に合わせて作る必要があるため、ワイヤー矯正よりはやや高めになります。ただしワイヤー矯正でも歯の状態によっては100万円近く必要となることもあるため、それほど大きく差があるわけではありません。

軽度の矯正の場合は40~50万円

歯を抜いたりする必要がなく、審美目的でマウスピース矯正を考えている場合は、短期間で済むため費用も下がります。ただしこの場合は矯正が終わった後に、しばらくしてまた元に戻る後戻りが起きてしまうこともあります。マウスピース矯正は取り外しが可能ですが、矯正のためには1日20時間程度外さないようにすることも必要になります。フル矯正の場合も、矯正が終わった後定期的な検査をして、戻っていないかどうかチェックしてもらうようにしましょう。