ロゼワインの製法のうち、マセレーション法とはどのようなことを指し示しているのでしょうか?
ここではマセレーション法について探ってみましょう。

マセレーション法(浸透法)

マセレーション法は、浸透法ともいわれる製法です。マセラシオン法ともいわれます。
ロゼワインの最も一般的な製造法で、赤ワインを造るのと同じ方法です。
黒ブドウを使い、ビーカー内でブドウをつぶし、果皮を漬け込むと想像してみてください。
黒ブドウの皮から、赤い色素が果汁に溶け出すと、赤ワインと同じように、果皮の色がジュースに付きはじめます。そして、色がピンクの時点で(赤ワインの色までいかない時点で)、ジュースだけを抜き取り、別のビーカーに移します。
これを発酵させたものがマセレーション法によるロゼワインです。
このマセレーション法は、最初からロゼワインを造る目的で用いられます。
生産者の意図する色合いや成分濃度で抽出を止められますので、一般的に非発泡性のロゼワインで優良なものは、この方法で造られていることが多いです。

セニエ法(副産物的)

マセレーション法の一連のフローと、することはほぼ同じなのですがセニエ法という方法もあります。
目的がちょっと違うかもしれませんがご紹介しましょう。
「美味しい赤ワインを造ろう」と、頑張って赤ワインを造っていきます。
今年は雨が多く、どうも薄い・・・そこで、しっかり赤がつく前のジュースを抜き取ります。抜き取ることをセニエといいます。
こうすると果房などとジュースとの比率は最初と変わり、ジュースの比率が減ります。
すると、皮や種などからの成分の強い赤ワインが生まれます。
抜いたために水分量は減ったけど、種や果皮の量は最初のままだからです。
すると、美味しい赤ワインを造ることができました。
では、さきほど血抜きしたロゼ色のジュースはどうしましょう?
発酵させれば、ロゼワインが出来ます!
これが(濃厚な赤ワインを造る過程で副産物的に生まれる)セニエ法によるロゼワインです。
ボルドーのロゼの色が濃いのは、こういう造り方をしているからという場合もあります。
天候の悪い年だけ生まれるボルドーロゼなども、こういった理由からです。